GFSI(グローバル食品安全イニシアティブ)の世界大会に久しぶり参加。ブロックチェーンやディープ・ラーニングといった最新技術を、食品安全分野にも導入するための取組が少しずつ話題に上っていた。
「食の安心」とは消費者の心情が平静で納得されている状態と考える。一方で「食の信頼」は、単なる「食の安心」だけではない。ましてや、認証やマークを介して伝えるものはほんの一部分である。
やはり、科学的根拠に立脚した「食品安全」があってこそ、「食の信頼」は成り立つものであり、最新技術の導入や普及は必然である。
日本国内では民間主導でこういった分野の進捗はなかなかうまく行かず、行政の補助金に頼る部分も大きい。そのため、一部の受益者が優位になり、その技術の浸透が遅れることがよくある。
しかし、ブロックチェーン技術にみられるような相互監視体制の確立には、そういったいままでの枠組みと相反するものであり、社会的に「食品安全コーディネーター」といった立場の人間が必要ではないかと考える。
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