top of page
logo

米国食品トレーサビリティ法
(FSMA第204条:Food Traceability Rule)

1. 法的枠組みと位置づけ

正式名称

目的

2. 対象となる食品カテゴリー(Food Traceability List, FTL)

FDAが指定する「Food Traceability List(FTL)」に掲載された高リスク食品と、その形態を保持したまま原材料として使用される食品が対象

代表的なカテゴリー(例)

  • チーズ(Cheeses, other than hard cheeses)
    フレッシュチーズ、ソフトチーズなど

  • 殻付き卵(Shell eggs)

  • ナッツバター(Nut butters)

  • 生鮮果実・カットフルーツ(Fresh-cut fruits, certain fresh fruits)

  • 葉物野菜・新鮮ハーブ(Leafy greens, fresh herbs)

  • トマト、メロン、その他一部青果(Tomatoes, melons, some fresh produce)

  • 一部の調理済み惣菜サラダ(Ready-to-eat deli salads)

  • 魚介類の一部(Certain finfish, crustaceans, molluscan shellfish など)

冷凍寿司や水産加工品、カット青果など、多くの日本企業が取り扱う品目がFTLに関連する可能性があります

3. 日本企業への影響:代表的な事例

調味料メーカー(醤油・タレ・ドレッシング等)

  • 調味料そのものは、現時点ではFTLに入らないケースが多い
     

  • しかし、以下の場合はFTRとの関係を検討する必要があります。

    • FTL対象の原材料(例:生鮮ハーブ、生鮮青果)を形態を保ったまま使用する場合

    • FTL対象食品を原料とする冷蔵惣菜・サラダ等も同一工場で製造している場合
       

  • 実務上のポイント

    • 原料ロット別の混合履歴と製品ロットの紐づけ
          (既存のトレーサビリティをFTR仕様にマッピング)

    • 顧客(小売・外食チェーン)がFTR同等のロット追跡情報を要求するケースに備えた記録設計

水産品(鮭・タコ・エビなど)

  • FTL対象となる魚種・製品カテゴリーの確認(生鮮、冷凍、生食用、調理済みなど)
     

  • 初受領者(first receiver)、加工業者、輸出業者ごとに、どのCTEをどこで記録するかを整理
     

  • 既存のロット管理(漁獲ロット、養殖池ロット等)をFTRの「Traceability lot code」に接続する設計が重要

青果(生鮮・カットフルーツ・葉物野菜)

  • 多くの葉物野菜、カットフルーツ、トマト、メロン等はFTL対象
     

  • 圃場ロット(畝、ブロック)、収穫日、プレクーリング、選別・洗浄、カット、包装、出荷までのCTEを明確化
     

  • 日本国内の産地・選果場・カット工場から米国輸入業者まで、一貫したロットコード体系の構築が課題

食品安全技術センターの強みと支援メニュー

センター代表・今城敏によるFTRリードインストラクター資格

  • 代表の今城敏はFTRリードインストラクター(Lead Instructor)資格を取得
    FSPCA(Food Safety Preventive Controls Alliance)とIFPTI(International Food Protection Training Institute)が提供する「Lead Instructor Training for FSPCA Food Traceability Rule Training for the Food Industry Combo Course(FTR)」を修了
    この研修修了メールと証明書は、IFPTIのLMSから正式に発行されています
     

  • 以下のようなFTR専門トレーニングを日本語で提供できます
      - FSPCA Food Traceability Ruleコアカリキュラムに準拠した参加者向け研修
      - 日本の実務・法制度を踏まえた、FTR適合トレーサビリティ設計ワークショップ
    ​  - リードインストラクター視点からの社内講師育成支援

具体的な支援メニュー

  • FTRギャップ評価
     - 現行のロット管理・出荷記録・購買記録を、CTE・KDE要件に照らして診断
     

  • トレーサビリティ計画(Traceability Plan)の策定支援
     - FTL対象品目ごとに、CTEフロー図とKDE一覧を作成
     - ロットコード体系やITシステムへの反映方法を設計
     

  • 電子記録システム導入・改善支援
     - GS1標準、バーコード・QRコード、EDI等を用いたデータ連携の設計
     

  • 米国規制・顧客要求への対応戦略
    ​ - 輸出国側としての実務対応を整理

Web型を受講される際

受講環境
 ・受講者様1名につきパソコン1台をご用意ください

   (演習・確認テスト等の都合上、スマホ・タブレットでの受講はご遠慮ください)
 ・安定して接続可能なインターネット環境

   (可能な限り有線LAN推奨、Wi-Fiでも参加可能)
 ・マイク、Webカメラ、スピーカー

   (内蔵可、ハウリング防止のためイヤホンまたはヘッドセット推奨)

使用するWeb会議システム
 ・Zoom

   (Zoomデスクトップアプリの利用を推奨、ブラウザ参加も可能だが、機能が制限される場合があります)

推奨OS・ブラウザ

 ・推奨OS:Windows 11、macOS 10.13以上(Zoomデスクトップアプリ対応) 

 ・Windows 10でも参加可能ですが、Microsoftのサポートは2025年10月14日に終了しています 

​ ・推奨ブラウザ:Chrome、Firefox、Edge、Safari

   (各ブラウザは最新、または現行と過去2バージョンが推奨) 
 

推奨通信速度
 ・目安:受信1.0 Mbps以上、送信0.6 Mbps以上(ビデオ利用時)
 ・HD表示や参加人数、画面共有等により、より高速な回線が必要になる場合があります 

 

通信量について
 ・Wi-Fi接続も可能ですが、環境により映像品質が変動します
 ・データ使用量は画質設定や参加人数等で大きく変動し、1時間あたり数百MB以上になる場合があります

   (従量制回線をご利用の方はご注意ください) 

bottom of page