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近い将来の食品安全戦略策定

今週はPCQI養成研修を新潟で開催した。 カリキュラムは米国FDAが指示しFSPCAとうい教育研修団体が作成したものであり、食品安全強化法FSMA103条が中心である。

その中でも核となっており、次世代型HACCPと呼ばれるHARPC(ハープシー)を、これまでに何度も指導してきたのだが、より現実的な食品衛生管理手法であることを再認識させられる。

例えば、加熱後で包装や充填前の状態にある製品について、微生物や食物アレルゲンに暴露されるリスクを想定したときに、従来のHACCPの考え方から踏み込んだ予防コントロールが求められる。

すでにISO22000やFSSC22000などで定義づけられたOPRPという手法に類似したものであり、それらとの親和性も高い。 また、対米輸出事業者に対しては、法適合性の観点から強制力もあるが、一方でその現実的な考え方に賛同される方も多い。

国内はまだまだHACCP制度化に対する関心が続くだろうが、近い将来の食品安全戦略策定にも目を向けられてはどうか。

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GFSI(グローバル食品安全イニシアティブ)の世界大会に久しぶり参加。ブロックチェーンやディープ・ラーニングといった最新技術を、食品安全分野にも導入するための取組が少しずつ話題に上っていた。 「食の安心」とは消費者の心情が平静で納得されている状態と考える。一方で「食の信頼」は、単なる「食の安心」だけではない。ましてや、認証やマークを介して伝えるものはほんの一部分である。 やはり、科学的根拠に立脚し