HACCP制度化に向けた法案提出が迫る中で、まだまだ論点となっている課題が整理されていない。
例えば、食品等事業者を基準Aと基準Bに区分して、前者にはCodex HACCPに準拠したやり方の導入を求める一方で、後者にはHACCP的な衛生管理に取り組ませようとしている。
外食や中食、また小規模の製造加工メーカーを基準Bに分類しようと検討してきたが、分類するための判断基準が未だ示されていない。 また、基準Bに分類された事業者は、それぞれの業界団体が策定した衛生管理計画のもとで衛生レベルを確保させることを計画しているが、必ずしも事業者すべてが業界団体に属しているわけではない。
仮に、小規模の製造加工メーカーが基準Bに分類された場合、基準Aに移行するための後押しとなる施策もまだまだ不透明である。
HACCP制度化の法案が今国会で可決された後も、まだまだその動向に注視する必要がある。
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